「WIRED Sci-Fi プロトタイピング研究所」がソニーグループのデザイン部門とともに「2050年の東京」を描く!

2021.08.17 - WIRED

8月31日(火)からGinza Sony Park(銀座ソニーパーク)にて展示開始。

『WIRED』日本版とクリエイティヴ集団「PARTY」が共同運営する「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」は、 SF作家がもつ未来を描く「想像力」とビジネスにおける「実装力」を交差させるコンサルティングサーヴィス=「SFプロトタイピング」を提供する研究機関として昨年設立され、 これまでさまざまな企業とともに未来を構想するプロジェクトに取り組んできました。 今回「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」は、 ソニーグループ(以下、 ソニー)のデザイン部門であるクリエイティブセンターとともに、 「2050年」「東京」「恋愛」をキーワードに据えた「SFプロトタイピング」を行いました。

「SFプロトタイピング」とは、 SF(サイエンス・フィクション/スペキュラティブ・フィクション)を用いて未来を構想、 それを起点にバックキャストし、 「いま、 これから何をすべきか」を考察する技法です。

世界的なパンデミックは、 現在の延長線上で「未来」を描くことをより一層困難にしました。 そんななか、 SF作家のもつ大胆かつ精緻な想像力と、 社会が内包する課題を接続することによって未来をプロトタイプするこの技法が、 世界的にもにわかに注目を集めています。

本プロジェクトでは、 ソニーの若きデザイナーたちが、 より不確実で、 複雑になっていくこれからの社会において、 引き続きデザイナーならではの大胆かつ緻密な視座をもって「まだ見ぬ未来の原型」を創造し続けていくべく、 SF作家の藤井太洋氏、 小野美由紀氏、 麦原遼氏、 津久井五月氏とともに約半年にわたってワークショップを重ねました。

「2050年」「東京」「恋愛」という3つのキーワードのもとに設定された「WELL-BEING」「HABITAT」「SENSE」「LIFE」という4つの探索領域に対し、 4組のソニーの若手デザイナーと4人のSF作家が、 それぞれ「デザインプロトタイピング」と「SF短編小説」を創出しました。

本プロジェクトから生まれた「デザインプロトタイピング」と「SF短編小説」を、 Ginza Sony Parkのファイナルプログラム『Sony Park展』の一環として、 8月31日(火)から始まる『ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping』にて展示されることが決定しました。

■ 展示概要
Sony Park展『ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping』
デザイナーとSF作家の豊かな想像力によって表現された2050年の東京のものがたりをGinza Sony Parkに展示いたします。 「WELL-BEING」「HABITAT」「SENSE」「LIFE」の4つのテーマに沿った「デザインプロトタイピング」や、 「SF短編小説」の世界観を楽しめるトレーラームービーなどを通じて、 「ありうる未来」をご体感ください。

期間:2021年8月31日(火) ~2021年9月13日(月) 11:00~19:00
場所:Ginza Sony Park PARK B3/地下3階
料金:入場無料(事前予約不要・人数制限あり)
https://www.ginzasonypark.jp/
※ 2021年6月8日(火)の初回発表時は、 会期を8月30日(月)からとしていましたが、 都合により開始日が8月31日(火)に変更となりました。

ONE DAY, 2050 / Sci-Fi Prototyping Web
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/design/oneday2050/
https://www.sony.com/en/SonyInfo/design/oneday2050/

※ 同時に開催する他イベントでは事前予約制のものもあります。 Sony Park展の特設サイトでご確認ください。
https://www.ginzasonypark.jp/sonyparkten/
※ 緊急事態宣言の発出状況等、 やむを得ず展示内容や開催日時などを変更する場合があります。 予めご了承ください。

■ SF作家について
藤井太洋|TAIYO FUJII
1971年奄美大島生まれ。 2012年、 ソフトウェア会社での勤務時代に執筆した長編『Gene Mapper』を電子書籍で個人出版し、 同年のKindle本「小説・文芸部門」で最多販売数を得て話題に。 主な著作に『オービタル・クラウド』(日本SF大賞と星雲賞日本長編部門を受賞)、 『ハロー・ワールド』(吉川英治文学新人賞受賞)等。

小野美由紀|MIYUKI ONO
1985年東京都生まれ。 “女性が性交後に男性を食べないと妊娠できない世界になったら?”を描いた恋愛SF小説『ピュア』は、 早川書房のnoteに全文掲載されるや否やSNSで話題を呼び20万PV超を獲得した。 最新作は80年代の架空のアジアの都市を舞台にした『路地裏のウォンビン』〈U-NEXT〉。 著書に銭湯が舞台の青春小説『メゾン刻の湯』〈ポプラ社〉、 エッセイ『人生に疲れたらスペイン巡礼』〈光文社〉など。

麦原遼|HARUKA MUGIHARA
東京大学大学院数理科学研究科修士課程修了。 ゲンロン 大森望SF創作講座の2期生。 2018年に『逆数宇宙』で第2回ゲンロンSF新人賞優秀賞を受賞してデビュー。 20年には『S-Fマガジン』20年8月号で「それでもわたしは永遠に働きたい」、 『小説すばる』21年1月号で「2259」などを発表し、 活躍の場を広げている。

津久井五月|ITSUKI TSUKUI
1992年栃木県生まれ。 東京大学・同大学院で建築学を学ぶ。 2017年、 「コルヌトピア」で第5回ハヤカワSFコンテスト大賞を受賞しデビュー。 デザイン、 生き物、 風景などをテーマに小説を執筆している。 著書は『コルヌトピア』〈ハヤカワ文庫JA〉。

■  ソニーデザインについて
ソニーは、 創業して間もなくデザインの重要性をいち早く認識し、 デザイン室(現:クリエイティブセンター)を1961年に設立しました。 「人のやらないことをやる」というソニーのDNAのもと、 クリエイティブセンターはエレクトロニクスからエンタテインメント、 金融、 モビリティなどの事業領域に活動の幅を広げ、 ブランドやインターフェースを含め、 多岐に渡るデザインを行っています。 デザインのあらゆる可能性を開拓し続け、 世界中の人々とともに、 より豊かで心地よいライフスタイルの実現や、 デザインとテクノロジーとの融合によってもたらされる新たな価値の「原型」 の創造を目指します。

Sony Design Web
https://www.sony.com/ja/design/
https://www.sony.com/en/design/

■ WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所について
「WIRED Sci-Fiプロトタイピング研究所」は、 SF作家と未来を構想するコンサルティングサービスを提供する研究機関です。 世界で最も影響力のあるテクノロジーメディア『WIRED』の日本版とクリエイティヴ集団「PARTY」が協働し、 2020年6月に設立されました。 コンサルティングサービスを企業に提供するほか、 プログラムの基盤となるワークショップやメソッドの開発、 「WIRED.jp」などのメディアを通じた「SFプロトタイピング」に関する情報発信を行っています。
https://wired.jp/sci-fi-prototyping-lab/